タスクシュート購入前夜-そのとき私が考えていたこと-
この記事は「Designer’s Cafe」より転載しています。
ちょっと大げさなタイトルになりました。
私が愛用しているタスク管理ツール、TaskChute。
このブログでも、その魅力を何回も書いてきました。
ただ、無料版もあるとはいえ、基本的には有料ツールであること、加えて、とっつきにくい印象があることなどから、「試してみたいけど…」と迷っておられる方、踏み出せないでいる方もいるのではないかと思います。
今回は、私がTaskChuteを購入する直前に考えていたことをまとめてみたいと思います。
TaskChuteを使う前に、どんなことを考えて導入を決めたのか、迷っている方の参考になる部分があればいいな、と思います。
TaskChute以前
TaskChuteに行き着いたきっかけは、それまでのタスク管理ツールへの不満でした。
もともと私には、もっとラクをしたい、面倒くさいことはしたくない、という気持ちが強く、ラクをする方法を探していました。
ここでいう「ラク」というのは、「しんどい思いはしたくない」ということです。
特に、「やらないといけない」と思っているのに、締切が近づくまでなかなか重い腰が上がらない。結局、締切間際に冷や汗をかきながらやる。
「やらないといけないこと」をうっかり忘れていて、痛い目にあう。
こういうのが、自分のなかでは一番いやでした。
こういう「ムダな苦労」をなくすために、あれこれ試して、タスク管理に出会ったんです。
『7つの習慣』にも登場する「緊急×重要マトリクス」を試したり、GTDという手法を試したりしました。
また、それと同時に、ツールも片っ端から使ってみました。
手帳を変えてみたり、Web上のツール、アプリを試したり、どれが一番ラクか、とにかく目につくもの全部を試したと言ってもいいくらい。
けれど、結局どれもダメでした。
続かなかった理由
ダメだった理由は、「効果は一応あるものの、かなり限定的」だったということ、しかも「そのわりに、メンテナンスが面倒くさい」というものでした。
多くのツールは、あくまでTo Doリストであり、単なる「メモ」に過ぎないように感じました。忘れないために、書き出しておく。
「やり忘れを防ぐ」という意味では、効果があります。
けれど、「締切間際まで、自分の重い腰が上がらない」という問題には、まったく無力でした。
単に、頭のなかにあった「やること」を書き出しただけでは、「仕事のやり方」や「時間の使い方」は変わらないんですね。
しかも、限られた効果しかないくせに、タスクリストを最新に保つメンテナンスの手間が大きくて、自分のなかで、「面倒くささ>得られる快適さ」という状態になってしまったんです。
というわけで、全然続かなかったです。
TaskChuteにピンときた理由
そんなふうに既存のツールに失望して数ヶ月が経った頃、TaskChuteに出会いました。
パッと見た瞬間、「これならいける」という感覚がありました。
今思うと不思議ですが、ファーストインプレッションで、「これまでのツールとは明らかに違う」と。
なぜ、そう思ったのかと言えば「時間の記録がある」というところ。
それまでのツールには、「自分の仕事のやり方」「時間の使い方」を変えるパワーはありませんでしたが、時間の記録があるTaskChuteなら、変えられるかもしれない。
これが決断の理由でした。
金額をどう考えたか
私の場合、TaskChuteは無料版の1を飛び越えて、いきなり有料版の2を購入しました。
TaskChute2は6,480円(2015年6月時点)ですが、その金額がハードルになることはありませんでした。
一つは「買い切り」だということ。継続課金されるツールであれば、長く使えば使うほどお金がかかりますが、その心配はなし。
もう一つは、もしTaskChuteを使うことで、一日10分でも、20分でも、自由になる時間を増やすことができたならば、元が取れるなんてものじゃなく、すぐにお釣りが来るレベルだと思ったからです。
一日10分を生み出すことができれば、一年で3,650分。60時間に当たります。
この時間を買うことができるというのであれば、6,480円という金額は、むしろ破格だと思いました。(実際には、一日10分どころではないので、その効果はもっと大きかったですが)
また、まったく役に立たなかったとしても、6,480円を損するだけ。リスクは超限定的です。
それなら試してみない理由なんてないと思いました。
こうして、私はほとんど迷うことなく、TaskChuteのページに行き、購入ボタンをクリックしました。
その後、自分なりにTaskChuteを使えるようになるまでの試行錯誤の日々が始まるわけですが、それはまた別のお話。
試行錯誤のあと、どれほどの効果があったかは言うまでもないですね。TaskChuteがなかったら、このブログにある200を越える記事は、たぶん一つも存在しなかったでしょうから。
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