Taskchuteによる1年間の仕事で私自身が変わってきたこと

 

この記事は「知的生活ネットワーク」より転載しています。

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長いこと苦しんできた

自分の性格から、あることが心配になるとそれから逃れられなくなる。

だから何らかの仕事をしているときに頭にふっと別の仕事を思いついた途端、ついそれに手を付けてしまい、結果として遣り掛け仕事を大量につくってしまう。

本来、せねばならない事が頭に浮かんできたら、Toodledoに新規タスクを書きこんで予約し、今は棚上げしておけばいいのだ。そして実際にメモやToodledoに書きこんでいるのだ。

でも、心が棚上げできない。ついフォローしていってしまうのだ。

これに長いこと苦しんできた。

仕事が多い時には気持ちが焦ったりパニックになったりして、これをやっているとあれが気になり、あれをやっていると次のことが気になりで一つ一つを終わらせてから次へ行く、ということが性格上なかなか難しかった。

Taskchuteによる仕事の経験が私を変えた

しかし、近頃は、ようやく一つ一つの仕事をきちんと終わらせていくことができるようになってきた。他の事がむくむくと頭をもたげてきて心配が心の中に広がっても、「今はこのことに集中」と心に言い聞かせ、その不安感や焦燥感を沈めることができるようになってきた。

それは、これまで1年間にわたって行ってきたTaskchuteによる仕事の仕方の経験によるものが大きい。

Taskchuteによる時間の見える化

Taskchuteは、ものすごく仕事がたくさんあるように見えても、実は一つ一つ終わらせていけばさほど時間がかかるものではないということを経験的にわからせてくれた。

1時間かかると思っていたものが実は30分で終わってしまったり、何時間かかるか予想もつかないと思って途方に暮れていたものが、2時間程度で終わってしまったりといった経験の積み重ねは、実はだれにでもあるはずだ。わたしにもあった。

しかし、だからといって、それが今日も成り立つとは限らない。あくまで終わってしまってから、「ああ、思ったよりかからなかったな」と思うだけだ。今日も確かに短い時間で終わるはずだ、などという自信などない

それが、いつのまにか「いろいろしなければならないことはあるけれども、思っているよりも短い時間で終わるものだ」という自信にができてきた。

それは記録をしていたからだ。

 

Taskchuteは、ただ仕事を終えたというのではなく、何時から何時までどれだけかけて仕事を終えた、ということが記録されて積み重ねられていく。これが見えるということにより、「ああ、思っていたより早くおわってよかったな・・」という「後からの安心感」ではなく、「これは思っていたよりもおそらく早く終わるはず」という的確な見積もりへの自信へとつながっていくのだと思う。

だから今では「ああ、あれをしなくちゃならなかった。ああ、あれもしなくちゃ・・。何時になるかわからないぞ・・・」というような不安感がむくむくと出てきたとき、「いや今はこれに集中して一つ一つ終わらせていけばさほど時間はかからないものだ」と自信を持って自分に言い聞かせ、浮かんできた不安はとりあえずToodledに棚上げして、今の仕事をすすめることができるように自分が変わってきたのだといえる。

仕事のつまみ食いをしない私へ

そうやって、あれこれ気持ちの浮気をせずその1つのことに集中して一個一個終わらせていくことで、次の仕事に取り掛かるときの爽快感や前に進んでいる感覚がずいぶん出てくるようになってきた。

2つ目の仕事より3つ目の仕事、3つ目の仕事より4つ目の仕事と進んで行くにつれて、どんどん気持ちが軽くなっていく。これはあれこれつまみぐい仕事により、少しずつ進めていくやりかたではなかなか味わえないものだ。

一つ一つ終わらせていくということがどれだけ大事なことか。そういうことをこの1年間改めて学ばせてもらったと思う。

そして経験的に自信を持って、自分に「今はこれに集中!」と言い聞かせることができるようになったということがとても喜ばしいことだと思っている。

今朝も大きな仕事を2つおわらせられた

今朝は大きな仕事を2つ3つ抱えていたので、週末だけど仕事場に行ってきた。1時間くらいの仕事と2時間位かかる仕事の2つだ。これらはさらに大きなプロジェクトをきりわけて一つのタスクにしたものだ。それだけでも十分大きいが、集中して仕事ができる週末の仕事場だから、それを今日は何とか終わらせたいと思っていた。

以前の自分ならその仕事をしながらも次のことが思い出されて落ち着かなくなったり、他の仕事が頭に浮かんできて焦燥感に駆られて、他の気になったことにちょこちょこと手をそめてしまい、やりかけの仕事が増えてしまったりして、2時間の仕事を最後まで終えてしまうことができなかったかもしれない。仕事が新たにふえてもToodledoで管理をしていくので迷子になる事は無いのだが、一つ一つ終わっていくという気持ちをなかなか味わうことができなかっただろう。

今日も、仕事をしながらいろいろは不安が胸にむくむくとわいてきた。

しかし今日はその2つのことに集中することを自分に言い聞かせ続け、不安はどんどんToodledoに棚上げして、2つの仕事を最後まで終わらせて帰ることができた。

とても気持ちがいい。

転載元はこちら → Taskchuteによる1年間の仕事で私自身が変わってきたこと

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