TaskChute使いが、TaskChuteを一日使わなかったときに感じた3つのこと

 

この記事は「Designer’s Cafe」より転載しています。

 

先日、興味本位で「ある思いつき」を試してみました。

私が普段愛用しているタスク管理ツールTaskChute

これを使わない日は一日もないんですが「あえて使わないで過ごしてみたらどうなるだろう」と。

TaskChuteを使うようになってから、早3年近く。もはや「そこにある」のが当たり前になってしまいました。

この「当たり前」をあえて使わない日を作ってみたら、「TaskChuteのある生活、ない生活」の何が違うのか、改めて感じるものがあるかもしれない、そう思ったんです。

やってみてどうだったか、と言えば「もう二度とやらないでおこう」の一言です(笑)

それくらい、TaskChuteに助けられているのを実感しました。

少しまとめてみましょう。

・「TaskChute依存」は悪いことか?
・「一時停止だらけの道路」と「高速道路」
・「判断できる」と「反応してしまう」

「TaskChute依存」は悪いことか?

まずは、この問題に少し触れておきましょう。

今回のような「TaskChuteを使わない実験」をやってみて、心底「TaskChuteがないと困る」と感じました。

あまりに便利だからです。

でも、それって依存というか、あんまり良くないことなんじゃないか、と考えていた時期が私にはありました。

TaskChuteもツールの一つに過ぎず、それに自分の仕事のやり方を依存してしまったら、TaskChuteがなくなったときに困るじゃないか。

だから、TaskChuteに頼り過ぎない仕事の仕方を組み立てたほうがいいんじゃないか。

そんなふうに思っていたんですね。

実際、なくなったらすごく困ります。でも、だからと言って、便利なツールを使わない理由にはならないと思います。

例えて言えば、「メガネ」のようなものでしょうか。

私は視力が良くないので、メガネは必須です。メガネなしで生活するのはものすごくきつい。

でも、「メガネに依存するべきじゃない!」とは誰も言いません。

仕事のツールもまったく同じことだと思います。便利であるなら、使い倒せばいい。もしTaskChuteがなくなってしまうようなことが仮にあったとしても、そうなったらそのとき、そのときに選べる選択肢の中から、他の便利なツールを選べばいい。

それだけの話なんですよね。

「一時停止だらけの道路」と「高速道路」

まず、TaskChuteを使わないで仕事を始めたら何が起きたか、というと「確認する」「考える」ための時間が桁違いに増えました。

一つのタスクを終えては、「次は何をしよう?」「これにしよう」

もう一つ終えては、「次はこれでいいんだっけ?」

タスクが終わるたびに、立ち止まって次のタスクを考えます。

TaskChuteを使うまでは、これが”当たり前”だったはずなのに、今となってはすごく「遅い…」と感じました。

例えて言うなら、道路です。

タスクが終わるたびに、次のタスクを考えて実行して、考えて実行して、というサイクルは、「一時停止」が大量にある道路みたいなものです。

一回一回、止まっては、左右を確認して進む。スピードが出るわけないんですね。

TaskChuteを使うと仕事が速くなる理由の一つは、この「一時停止」を取り払って、「高速道路化」してくれるからだと思います。

やることは、すでに書いてある。これを上から順番にこなしていくだけ。

スピードを出したら、出しっぱなしでOK。止まるのは休憩のときだけ。

高速道路を一直線に走る気分です。

その結果、一日にこなせる仕事の量がまったく違いました。

けっこう唖然とするくらい。TaskChuteを使っていない一日は、細かい記録がないので、完全に”体感”でしかないんですが、よく言って3/4、もしかしたら半分くらいしかタスクが進まなかったように思います。

「判断できる」と「反応してしまう」

もう一つ痛感したのは、「判断できる」と「反応してしまう」の違いです。

TaskChuteを使っていると「今、このペースで仕事をしていたら、終わりはこれくらいだろう。だから、この仕事は10分だけ、資料を集めるだけにしよう」というように、何かを差し込まれても、それをTaskChute上でシミュレーションして、自分なりに「判断」をすることができます。

でも、シミュレーションするものがないと、「言われたことに反応しはじめる」んですね。

判断するための材料が手元にない状態になると、割り込み仕事を断ったり、調整するのが、ものすごく難しくなります。

「まあ、大丈夫だろう」という感覚で引き受けてしまうんですね。

これも、TaskChuteを使っていないときには、それが”当たり前”だったはずなんですが、TaskChuteを使っている今となっては、「もう戻りたくないな」と率直に思います。

 

今回は「TaskChute使いが一日TaskChuteを使わないと何が起こるか」をちょっと実体験してみようと思って、やってみた結果、どうなったかのレポートでした。

TaskChuteはやっぱり好き嫌いというか、好みの分かれるツールだとは思いますが、ハマる人は本当にハマります。そして一度ハマったら、もう「ない生活」には戻れないでしょう。

改めてTaskChuteの便利さを実感した一日になりました。

 

転載元はこちら→TaskChute使いが、TaskChuteを一日使わなかったときに感じた3つのこと

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